綱島家麦まき じゅずだま

こんにちは。えどまるです。
綱島家の畑でボランティアさんが麦まきをしてくれました。

たてもの園周辺ではオカボ(畑でとれるイネ)の後に
麦をまいたものだったそうです。
たてもの園でも夏に栽培した、オカボと雑穀の後に
オオムギとコムギをまきました。

『東京の民俗5』(東京都教育庁・昭和63年発行)によると
小金井市関野町では、かつて11月5日〜10日頃に
「麦まきじまい」と言って
麦まきが終わった夜、小豆粥にひもかわうどんの入った
「どじょう粥」というものを作って食べたそうです。
おもしろい風習ですね。今も食べている方はいるのでしょうか?
綱島家の畑はちょっと早めの「麦まきじまい」です。
冬を越して来年の5月くらいに美しい穂を出してくれることでしょう。

さて、綱島家の畑では「じゅずだま」も実っています。
ボランティアさんが取り入れ、糸を通せるようにしてくれています。

ほぼ毎週水曜日に、じゅずだまでブレスレットを作る体験をしています!

素朴でかわいいですよね?
皆さんも体験してみてくださいねー。
(都合により水曜日に体験できないこともありますので、お問い合わせくださいませ。)

記念講演会「武蔵野郷土館の発掘調査と考古学」

こんにちは、えどまるです。
10月12日(土)は、開催中の展覧会の記念講演会が開催され、たくさんの方が参加されました。

前半は、たてもの園の前身の博物館、武蔵野郷土館の初期の学芸員だった岡田淳子さん(北海道立北方民族博物館館長)が、「50年前の武蔵野郷土館 特色ある年間行事と屋外施設」という題で発表され、当時(1961年から64年)武蔵野郷土館が行っていた展示、収集、調査、普及など博物館活動の実際をお話ししてくださいました。

後半は、岡田さんのほか、昨年も武蔵野郷土館の発掘調査についてお話しくださった坂詰秀一さん(立正大学名誉教授)、高校生のころから武蔵野郷土館の発掘調査に参加していた川崎義雄さん(元東京都教育庁学芸員)にも加わっていただき、考古学専攻の学芸員でもある小林園長が3名の方々に武蔵野郷土館時代の発掘調査などについて、お話をうかがいました。

岡田さんは高校生の頃、井の頭自然文化園にあった武蔵野博物館に通い詰める考古学大好き少女だったそうです。お小遣いをためて買った、家形埴輪の複製(オリジナルグッズ)はまだ北海道のおうちにあるんだって。その頃から、甲野勇さん、吉田格さんなどの学芸員の方々からいろいろ教えてもらったそうです。そうした方々が小金井公園オープンに合わせて、武蔵野郷土館の展示をつくりあげたんですね。

坂詰さんは、江坂輝弥さん(慶応義塾大学名誉教授)に、縄文土器を勉強するなら、と吉田格さんを紹介されて、武蔵野郷土館の発掘調査を手伝うようになったそうです。調査に参加された遺跡(府中市高倉遺跡、板橋区前野町遺跡、入間市八坂前窯跡など)でのエピソードをいろいろお話しくださいました。

川崎さんも高校生の時、考古学に興味をもって、社会の先生から、縄文時代のことを聞くなら武蔵野郷土館の吉田格さんのところへ行きなさいといわれたそうです。学生時代、泊りがけで参加した広畑貝塚の発掘調査が、大変思い出に残っておられるそうです。埋葬人骨を発掘した時のお話もおもしろかったです。

こうしてみると、武蔵野郷土館での修業を経た方々が、実力をつけて考古学、人類学の第一線で活躍されているんですね。当日ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

さまざまな発掘調査を経て収集された武蔵野郷土館の考古資料を、現在展示室で公開中です(「武蔵野の歴史と民俗−江戸東京たてもの園収蔵品展」)。あらためてじっくり見てくださいね。平成26年3月2日(日)まで開催しています。

また、展示室廊下に設置しているモニターでは、閉館直前に撮影・編集された「武蔵野郷土館」を上映中です。当時は展示室だった旧光華殿内部の様子や当時の屋外展示(縄文時代の竪穴住居、弥生時代の高倉など)が紹介されています。こちらも、ぜひご覧ください。

綱島家十三夜飾り

綱島家の裏にあるススキが光っていました。

えどまるです。
綱島家の十三夜飾りをしました。
綱島家では
十五夜のお月見をしたら
十三夜も必ずお月見をしていました。
十三夜を忘れてしまうと
「片見月」と言って縁起が悪いと思っていたそうです。

今回もボランティアさんが
ススキや秋の草花を活けてくれました。

よいしょ、よいしょ。

ボランティアさんが畑で栽培してくれた
お供えの里芋も立派です。
実りの秋ですね。

さあ、完成!!

今年の十三夜は10月17日(木)です。
17日まで展示をしていますので
ぜひ見に来てくださいね。

明日のたてもの園は
講演会、「体験!発見!職人さん」のイベントもあります。
盛りだくさんです。
お待ちしています!