門松をしつらえました。

みなさんこんにちは。

たてもの園では門松をしつらえました。
たてもの園の正面入り口に、日本の伝統的な事業の再現の一つとして展示しています。
ぜひ見に来てください!

門松は正月に年神様をお迎えする際、依代(よりしろ)となるために門の前などにしつらえられるものです。
この依代とは、年神様が来られるときのよりどころ、つまり目印のようなものです。また家に入ってもらう前にいったんとどまって休んでいただくところとも言われていました。

竹は、冬でも青々とした葉を持ち、まっすぐに伸びていくことから、たくましく長生きできるようにとの願いが込められているそうです。

【参考:「日本の年中行事1月・2月」学習研究社】

これで新年を迎える準備も整いました。
本日は本年最後の開園日となります。今年も一年大変お世話になりました。
たてもの園は12月28日より1月4日まで休園となります。新年は1月5日(土)から開園いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

たてもの園の平成25年のスタートとなる1月5日(土)・6日(日)には、
新春の振る舞い酒(甘酒・日本酒【澤乃井】)、宝船絵の配布を行います。
各日10時から開始となります。いずれも数量限定ですので、お早めにお越しください!
お待ちしています。

武蔵野のハケと文学

みなさん、こんにちは。本日のミュージアムトークは、ビジターセンターで行いました。 テーマは「武蔵野のハケと文学」。ハケとは、武蔵野台地の河岸段丘にある崖のことで、 ここでは自然の湧水が多く見られるといいます。小金井市内のハケ・国分寺崖線は約3万年前に武蔵野台地を古多摩川が削った跡なのだそうです。この国分寺崖線沿いには、湧水を水源とする野川が流れていますね。今日は一帯を舞台にした大岡昇平の「武蔵野夫人」の一節を、みんなで読んでみました。

文学作品を読みました 

園内の「武蔵野のハケ」は、かつて雑木林であったところに水を流し、木道を渡して、その一端を再現した場所です。

武蔵野のハケ

トーク終了後、雨もあがっていましたので、「武蔵野のハケ」に足を運んでくださった方もいらしたようです。
園内各所では、コナラやクヌギといった、かつては薪炭材として使われた雑木林の面影を見ることもできます。
        
そうそう、園内の植物といえば、先日、下町ゾーンの「花市生花店」も、冬の花に展示替えされていました。

花市生花店

合わせて見に来てくださいね!

冬至


子宝湯にて。

みなさんこんにちは。
昨日12月21日は冬至でしたね。カボチャの料理やゆず湯等楽しまれたでしょうか?

冬至は1年の中で一番日照時間が短いと言われています。まさに冬本番。
厳しい冬を乗り切るために、冬至の日には古くから、かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりする習慣がありますね。
この習慣は現在でも脈々と受け継がれていて、スーパーでカボチャやゆずがたくさん売られていたり、町の銭湯でもゆず湯にしているところが多いようです。
調べてみると、江戸時代にはすでにゆず湯が行われていたようです。
かつて江戸の人たちも湯にゆずを浮かべていたんだなと思うと、文化のつながりってすごいことだと感じます。

さて、このゆず湯、血行促進や美肌効果があると言われています。
冬の健康と美容にかなった生活の知恵であったのです。

温まって、栄養を摂って、寒い冬を元気に乗り切りましょう!

今日は冷たい雨が降っていますが、午後から回復する見込みのようです。ミュージアムトークは予定通り14時30分から行います。
本日のテーマは「武蔵野のハケと文学」です。
お待ちしてます!

平成24年シモバシラ

みなさんこんにちは。
ちょっと前の話しになりますが、平成24年の東京での初霜の観測は12月11日だったそうです。寒い朝でしたね。

この日にたてもの園では、今年もシモバシラが観測されました。例年より少し早いです。
ちなみにこの日の東京の最低気温は1.5度でした。多摩は東京より2〜3度低めなので、きっとマイナスだったのでしょう。

シモバシラはシソ科の多年草で、冬になると茎は枯れてしまうのですが、根は元気に残っているため地中の水分が茎に吸い上げられ、マイナス気温になると茎の周りの水分が凍り、氷柱となります。気温の低い朝のうちに見ることができます。

たてもの園では園内の2か所にこのシモバシラが生えています。
一カ所は天明家(農家)の裏手(北側)。

ここは日中でも日陰になっているので、比較的長時間見ることができます。

もう一カ所は、天明家のさらに裏手の野草ゾーンです。


ここは一番上の写真のように群生となっているので、広範囲に自然の織り成すいろいろな形を見ることができます。

マイナス気温らしいぞ、という日にはぜひ立ち寄ってみてください。

とあらん来園

みなさんこんにちは。えどまるです。
今日はわたしのなかまを紹介します。

先日、たてもの園に展示している都電の取材のために来園してくれました。

とあらんです。

とあらんは、都電荒川線のマスコットキャラクターです。
「とでんあらかわせん」から4文字を取ったもので、「らん」は「RUN(走る)」という意味と「ランランラン」という楽しい気持ちを表しているそうです。

車内での様子です。なかなかよく似合っていると思います。

完全に都電を占領されてしまいました。というより同化してます。

また来てくださいね。お互いに頑張りましょう!

正月飾りづくり

こんにちは、えどまるです。
朝晩冷えるけど、昨日も今日も良い天気です。
たてもの園では、土曜、日曜と正月飾りづくりの講座をやりました。
勢ぞろいしたみなさん、大人からこどもまでさまざまです。

まずはわりばしで、縄ないの練習。縄がどう動くか、感覚を覚えます。

次にたたいて柔らかくした藁(わら)2本で細い縄をないます

お友だちもいっしょうけんめい挑戦してるね。

次はいよいよ本番の太い縄をないます

みんな、縄と格闘して、やっと丸い形になりました。

色紙で紙垂(しで)を作ります。

あとは藁の前飾り、子孫繁栄を願うゆづり葉、松ぼっくりのかざりなどを
つけたら、完成!

参加したみなさん、おつかれさまでした。
良いお正月を迎えられそうだね。

綱島家大根干し

12月6日に綱島家年中行事
「大根干し」を行いました。

綱島家では
たくあんを作るため
12月に大根干しをしていたそうです。
たてもの園ではボランティアさんによって
「練馬大根」を栽培しました。
まっすぐなもの、枝分かれしたもの、
いろいろな大根ができました。
天候によって干しあがりの時期が変わるのですが、
カラカラにならない限り
年内は展示したいと考えております。
皆様どうぞご見学ください。

正月飾りづくりの準備中

みなさんこんにちは。
今日は、今週末に行われる「正月飾りづくり」の準備の様子をお伝えします。
民家〈綱島家〉の前で作業を行いました。
正月飾りをつくるための下準備として、仕入れたばかりのワラから「ハカマ」と呼ばれる根本に付いているバサバサしているものを取り除き、きれいな状態にします。

手に抱えているものが取り除く前のもの。


これを上のような作業で取り除いていきます。


きれいになったワラを適量を束ねた状態です。
これを当日の朝、砧(きぬた)で打ち適度にやわらかくし、加工します。

当日作るのはゴボウ締めか輪飾り。輪飾りはこんな感じです。

自分で作ったものだと余計に良いことがありそうな。

ただ、申し訳ございません。この「正月飾り」は事前申込制ですでに参加者満杯の状況です。

そろそろ街中でも正月飾りが売られるのを目にするような時期ですね。
今年も残りわずか。終わりよければすべて良し?がんばりましょう!

本格的な落ち葉の季節になりました

みなさんこんにちは。
もう12月ですね。
園内の木々の葉も勢いよく落ちてくるようになりました。
園内にはたくさんの落葉樹があるので、この時期になると開園前に落ち葉を片付けるのが清掃スタッフの一大仕事になります。

けやきや桜、イチョウ、柿、カエデ、クリなどなど。それはもうたくさんの落ち葉です。風のある日には落ち葉のシャワーになったりしますよ。


晩秋の景色となってきました。松には菰(こも)も巻かれ、冬支度をしています。

季節を感じにぜひお出かけください。風が冷たくなってきましたので、しっかりと着込んでお出かけください。