スカンセンの次に、
えどまるは、ノルウェーのオスロまで行きました。
今日は、ノルウェー民俗博物館にやってきました。
ここが博物館の入口です。
この博物館は、1891年に開設されました。
民俗がテーマの大きな展示室と、野外展示が併設されています。
野外展示には、ノルウェー全土から、集めた大小合わせて160棟もの建物が
展示されています。
これは、1800年半ばに建てられた、乾物屋さんです。
中では、実際にお菓子などを売っています。
ここの博物館には、
スカンセンと比べてとても興味深い点がありました。
この建物も、1800年代の初頭に建てられた農家です。
しかし、内部の展示は、この建物で1959年に住んでいたころの様子が
再現されています。
広い室内には、ラジオが置かれ、
ステンレスのシステムキッチンが置いてあります。
解説パネルには「近代化と伝統」というタイトルで
この建物の展示の趣旨についての詳細な説明がされていました。
ひとつの建物が、時代に応じてどんな使われ方をしていたのか、
詳細な調査研究が行われ、
それを展示に反映しているのがよく判ります。
この他、この博物館では、
1970年代の室内を再現している部屋もありました。
このような展示方法は、江戸東京たてもの園の今後の展示を考える上でも、
大変参考になるものでした。
スカンセンでは、
学芸員の方のお話では、1940年代の展示が一番新しい展示で、
その後の展示をどうしたら良いのか、
いろいろ検討しているというお話をうかがいました。
しかし、この博物館では、現代をどうやって展示するか、という点において
新しい試みが進んでいるようです。