こんにちは。
おかげさまで、1日・2日の「下町夕涼み」は無事に終了いたしました。
今年で7回目だったのですが、2日目は初めて雨の中での開催となってしまいました。お客様も私たちも楽しみにしていた盆踊りも中止にせざるを得ず、それがとても心残りです。
が、前にも書きましたが、あんな雨の中でも本当に大勢のお客様が来られて、この「下町夕涼み」がすっかり定着しているんだなぁと実感し、少しうれしくもありました。
まぁやはり晴れるにこしたことはないので、来年は晴れますように。

なんか、祭りが終わった、という感じで、まさに夢の跡です。
なんか、ちょっとさみしい。
話は違いますが、たてもの園のビジターセンターになっている「光華殿」は、昭和15年の「紀元2600年記念式典」が行われた建物なのですが、その奉祝のあとのスローガンは、
「祝ひ終わった さぁ働こう!」でした。
とても言えない・・・。
さて、気を取り直して建造物のご紹介の再開です。
今日はこちら。

西ゾーンにある「常盤台写真場」です。

斜めからみたところ。
この建造物は現在の板橋区常盤台に、昭和12年に建てられた写真館です。
常盤台は東武鉄道初の宅地開発により分譲された住宅街で、田園調布と並ぶ郊外住宅地として、モダンな文化住宅が立ち並んでいました。
常盤台写真場はそのなかにあっても、ひときわモダンな存在でした。
屋内ももちろん見学できます。

これらは1階で、左は応接間、右は居間と老人室と呼ばれた部屋です。

同じく1階で、左は子ども部屋、右は浴室です。

この建物のメインはやはり写真スタジオで、これは2階にあります。
天井をみると、

となっていて、これは北側に面しています。なんで北向きなのかというと、ムラのない自然光を取り入れるためです。

これは写真場の前にあるディスプレイなのですが、実はこの2階のスタジオで記念撮影のサービスを行っています。実費相当の料金をいただいております。
毎月第3土曜日のみなのですが、8月15日(土)は臨時休業ですのでご了承ください。

階段にある照明もモダン。
これ以外にもこの建造物の中は細部にいろいろこだわりがあって、外観以上に見ごたえがありますので、どうぞごゆっくりご見学ください。
さて、もう天気のことは言いたくないし、どうなるかわからないし、とにかく晴れても雨でも暑くても寒くても楽しいたてもの園へ。ご来園をお待ちしております。